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2026/09/24

ベイカレントは何年働ける会社なのか|離職率・定年・辞めた人の行き先を、元社員が解説する

田中麻衣子

本記事には広告(プロモーション)が含まれます。

この記事は、ベイカレント・コンサルティングに2019年から2023年まで在籍した田中麻衣子が書いています。新卒で入社し、アナリストからコンサルタントまでを経験しました。私自身も4年で辞めています。

「離職率が高いらしい」「定年まで働けるのか」——入社を考えるときに、必ず出てくる疑問だと思います。

そもそもクビになるのか、という点については別記事で書きました。

→ ベイカレントで「クビ」と言われる理由

この記事では、その先を書きます。何年働けるのか。辞めるとしたら何年目か。辞めた人はどこへ行っているのか。

先に結論:定年まで働く前提の会社ではありません

はっきり書きます。

ベイカレントは、定年まで勤め上げることを前提に設計された会社ではありません。 これはこの会社の欠陥ではなく、コンサルという業態がそうだというだけのことです。

ただし、それは「長くいられない」という意味ではありません。 長くいる人もいます。実際に、上位の職位で長く働いている方は社内にいました。

正確に言うと、こうなります。

「定年まで」を目標にすると合わない。「数年で何を取るか」を決めて入ると合う。

この違いは、入る前に整理しておいたほうがいいです。

離職率の数字は、そのまま読めません

公表されている数字を見たことがある方もいると思いますが、この業界の離職率は、そのまま「働きにくさ」の指標にはなりません。

理由は2つあります。

① 採用が多いと、分母が大きく動く

急成長している会社は毎年大量に採用します。入社したばかりの人が母数に入るので、率の見え方が変わります。

② 「ネガティブな離職」と「計画的な離職」が区別されていない

コンサル業界では、3〜5年で次に進むのが標準的なキャリアパスとして機能しています。これは辞めさせられたのではなく、最初からそのつもりで入っている人が多いということです。

私自身も4年で辞めましたが、引き留められませんでしたし、それが普通でした。

数字より、「何年目に、どういう理由で辞めているか」を見るほうが実態に近いと思います。

何年目で辞める人が多いか

在籍していた範囲で見ると、辞めるタイミングは大きく3つに分かれていました。そして理由がまったく違います。

時期

理由

次の行き先

1〜2年目

仕事の性質が合わなかった

事業会社に戻ることが多い

3〜5年目

計画通り。取るものを取って次へ

事業会社・他ファーム・独立

6年目以降

職位が上がるペースとの兼ね合い

他ファーム・事業会社の管理職

いちばん多いのは3〜5年目です。そしてここは、ネガティブな離職ではありません。

1〜2年目の離職は、理由がはっきりしています。待っていると案件が決まりにくい仕組みに、適応できなかったケースがほとんどでした。能力の問題ではなく、動き方の問題です。

年次ごとに何が変わるかは、年収の記事で詳しく書いています。

→ ベイカレント3年目の年収

「定年まで働けるのか」への答え

検索してこられる方が多いので、正面から書きます。

制度上は、定年まで働けます。 定年がないわけではありませんし、長く在籍している方も実際にいます。

ただし、現実的にそうなる人は多くありません。 理由は3つです。

① 職位が上がらないと、居心地が悪くなる

この会社では、同じ職位に長くとどまることが想定されていません。 上がらないまま年次だけ重ねると、周囲との関係のなかで、本人がつらくなります。

② 上の職位ほど、席が少ない

当たり前ですが、上に行くほどポジションの数は減ります。全員が上がれる構造にはなっていません。

③ 稼働の波が、年齢とともにきつくなる

案件のフェーズによって波があるのは、何年目でも変わりません。20代で耐えられた波が、40代でも同じように耐えられるとは限りません。

だから「定年まで」を第一の目的にすると、期待とずれます。 逆に、数年で取るものを決めて入れば、非常に効率のいい環境だと思います。

年齢構成について

社内を見ていた実感として、20代後半から30代が中心でした。40代以上の方もいますが、多くは上位の職位です。

これは「年齢が高いといられない」のではなく、上がった人が残り、そうでない人は外に出ていくからそうなります。

裏を返せば、中途で入る場合、年齢より職位のほうが重要ということです。

辞めた人は、どこへ行ったか

私の周囲で実際にあった進路です。

行き先

どういう人が行ったか

その後どうなったか

事業会社のIT・DX推進

いちばん多い

稼働が大きく減る。額面は下がることも

事業会社の事業側

業務改革の案件を多く経験した人

合意形成の力がそのまま効く

他ファーム

職位を上げて移る

額面がいちばん上がりやすい

独立・フリーランス

特定領域を深めた人

人脈が前提。全員向けではない

いちばん多いのは、事業会社のIT・DX推進でした。ベイカレントで扱った案件がそのまま活きるので、移りやすい。

ただし、事業会社は「楽になる場所」ではありません。 時間は減りますが、決まらないことのしんどさに変わります。ここのギャップは大きいので、別記事にまとめました。

→ コンサルから事業会社に移るとどうなるか / ポストコンサルの進路

辞めるときに、実際に何が起きるか

あまり書かれていない部分なので、書きます。

引き留めは、ほとんどありませんでした。

私が辞めると伝えたとき、驚かれはしましたが、強く止められることはありませんでした。 これは冷たいという話ではなく、数年で次に進くことが前提になっているからだと思います。

手続きは、一般的な会社と変わりません。 退職の意思を伝えてから最終出社まで、1〜2か月程度を見ておけば足ります。

気をつけるべきは、案件の区切りです。

進行中の案件がある状態で辞めると、引き継ぎの負荷が大きくなります。案件の終わりに合わせて時期を調整できると、お互いに楽です。私もそうしました。

転職活動と在籍を並行させるのは、難しくありません。 ただし、案件の山場と面接が重なると、どちらも中途半端になります。フェーズを見て動くのが現実的です。

自分は何年いるべきか

これが、この記事でいちばん伝えたいことです。

期間から決めないでください。「何を取るか」から決めてください。

在籍していた人を見ていて、満足して出ていった人は、全員これが決まっていました。

取りに来ていたもの

かかった期間の目安

大規模プロジェクトの進め方

3年

特定業界の業務知識

3〜4年

「決める場に立つ」回数

4年

職位(コンサルタント以上の肩書き)

4〜6年

逆に、期間だけ決めて入った人は、途中で迷っていました。 「とりあえず3年」は、3年目に何も残っていないと分かったときに効きません。

いま在籍していて辞めるか迷っている方は、先にこちらを読んでみてください。

→ コンサルを辞めたいと思ったとき

よくある質問

Q. 離職率は何%ですか

公表されている数字はありますが、そのまま実態を表しません。 採用規模が大きいと分母が動きますし、計画的な離職とそうでない離職が区別されていないためです。数字より、何年目にどういう理由で辞めているかを見てください。

Q. 早期離職が多いのは、ブラックだからですか

違うと思います。ワンプール制という仕組みに合うかどうかで、早い段階で分かれるというのが実態に近いです。待っていると案件が決まりにくいので、動けない人は早く行き詰まります。

Q. 長く働いている人はどういう人ですか

職位が上がっている人です。上がり続けている人は、居心地が悪くなりません。逆に言えば、上がらないまま長くいるのは難しい環境です。

Q. 辞めたあと、年収は下がりますか

行き先によります。事業会社に移ると額面は下がることが多いですが、稼働が大きく減るので、時間あたりでは上がることが多いです。他ファームに職位を上げて移る場合は、額面も上がります。

Q. 何年目で辞めるのが得ですか

3〜5年目が、いちばん選択肢が多い時期です。それ以前は「決めた経験」が足りず、それ以降はマネジメント職での受け入れを探すことになるので、ポジションが限られます。

まとめ

ベイカレントの離職について、整理します。

  1. 定年まで働く前提の会社ではない。 ただし長くいる人もいる

  2. 離職率の数字はそのまま読めない。 何年目に、なぜ辞めたかを見る

  3. いちばん多いのは3〜5年目。 これは計画的な離職で、ネガティブではない

  4. 1〜2年目の離職は、仕組みへの不適応。 待っていると案件が来ない構造

  5. 期間ではなく「何を取るか」から決める。 満足して出た人は全員これが決まっていた

私は4年で辞めましたが、辞めることを前提に入ったわけではありません。 3年目あたりで、取りたいものが取れたと感じたので動きました。

その判断ができる状態を作っておくことが、この会社で働くうえではいちばん大事だと思っています。

転職を具体的に検討する段階なら、選考の流れも含めてこちらにまとめています。

→ ベイカレントへの転職

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