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仕事と現実

2026/09/24

ベイカレントの年収は何年目でいくらになるのか|1〜4年目を経験した元社員が、年次別に解説する

田中麻衣子

本記事には広告(プロモーション)が含まれます。

この記事は、ベイカレント・コンサルティングに2019年から2023年まで在籍した田中麻衣子が書いています。新卒で入社し、アナリストからコンサルタントまでを経験しました。IT・流通領域の案件を担当していました。

1年目から4年目までを、そのまま経験した立場で書きます。

「平均年収1,350万円」という数字は有名ですが、入って最初の数年で自分がいくらになるのかは、そこからは分かりません。その部分を書きます。

平均年収そのものの構造は、別記事に分解しています。

→ ベイカレントの年収はなぜ1,350万円なのか

先に結論:年次では決まりません。決まるのは職位です

いちばん重要な前提です。

ベイカレントの年収は、勤続年数では上がりません。 職位(等級)が上がったときに上がります。

つまり、同期でも3年目で差が開きます。 昇格した人としていない人で、同じ年次でも提示額が変わる。これは事実です。

だから「3年目でいくら」という問いには、正確には「3年目までに昇格したかどうかによる」としか答えられません。そのうえで、目安を書きます。

年次と職位の対応

各社の公開情報や求人情報を集計すると、おおむねこのような対応になります。会社差・個人差があるので、幅そのものが情報だと思って見てください。

年次

標準的な職位

年収の目安

1年目

アナリスト

500〜600万円

2年目

アナリスト

550〜700万円

3年目

アナリスト〜コンサルタント

600〜900万円

4〜5年目

コンサルタント

800〜1,100万円

6年目以降

シニアコンサルタント〜

1,000万円〜

3年目のレンジがいちばん広いのが分かると思います。 ここが、昇格した人としていない人が混ざる年次だからです。

1年目に起きること

入社直後は、年収について考える余裕がありません。 正直に言うとそうでした。

最初の数か月は、案件に入って追いつくことで精一杯です。資料の作り方、議事録の書き方、クライアントとのやりとりの作法。「仕事の型」を覚える期間です。

年収の面で言えば、1年目はほぼ横並びです。差が付くとすれば賞与の部分ですが、評価期間が短いので大きくは動きません。

この時期に効いてくるのは、年収ではなくアサインです。 どの案件に入るかで、2年目以降に語れる経験が変わります。

2年目に起きること

任される範囲が変わります。

1年目は「与えられたタスクを正確にやる」でしたが、2年目からは「この部分は任せる」と言われるようになります。論点を1つ持たされる、クライアントとの定例を自分で回す、といった形です。

年収は、評価に応じて動き始めます。ただし職位が変わらないので、幅の中での移動です。大きくは変わりません。

この年次で重要なのは、3年目の昇格に向けた材料を作ることです。見られているのは、自分で論点を立てた経験があるかでした。

3年目に起きること──ここで差が開きます

検索して来る方がいちばん知りたいのは、ここだと思います。

3年目は、昇格の判断が現実的になる最初の年次です。そして、同期の間で最も差が開く時期でもあります。

昇格した人は、年収が一段上がります。上がり方は「幅の中での移動」ではなく「レンジそのものが変わる」ので、体感でもはっきり分かります。

一方で、3年目で昇格しなかった人もいます。 そして、ここで止まると次のチャンスまで時間が空きます。

何が違ったのかを、見ていた範囲で書きます。

昇格していた人の共通点

  • 自分で論点を立てていた。 指示されたタスクの外側にある問題を見つけて持ち込んでいた

  • クライアントと直接やりとりしていた。 上位者を介さない関係を作っていた

  • アサインを取りに行っていた。 待っているのではなく、興味のある案件に自分から手を挙げていた

昇格しなかった人に共通していたこと

  • 与えられた仕事は完璧だった。 ただし、それ以上のことをしていなかった

  • 案件と案件の間の期間が長かった。 声がかかるのを待っていた

2つ目が、この会社では特に効きます。

ベイカレントはワンプール制なので、待っていると次の案件が決まりにくい。 そして案件に入っていない期間は、評価の材料も作れません。能力の問題ではなく、動き方の問題で差が付きます。

早期に辞めていく人が出るのも、多くはこの構造です。

→ ベイカレントで「クビ」と言われる理由

4年目以降

コンサルタントになると、案件の進め方を任される範囲が広がります。 年収も一段上がり、1,000万円が見えてくるのはこのあたりからです。

ただし、ここから先は上がり方が緩やかになります。 次のシニアコンサルタントへの昇格は、3年目のときほど短い間隔では来ません。

私が4年で辞めたのは、このタイミングでした。 年収に不満があったわけではなく、次の昇格を待つ数年を、この会社で使うかどうかを考えた結果です。

同期の間で、どのくらい差が開くか

正直に書きます。

4年目の時点で、同期の間に数百万円の差があることは普通です。

内訳としては、昇格の有無が大きく、そこに賞与の差が乗ります。同じ年に入って、同じくらい働いていても、そうなります。

これを「実力主義で良い」と取るか「理不尽」と取るかは、人によると思います。ただ、差が付く理由は説明できるので、納得はしやすい環境でした。

口コミの評価が極端に割れるのも、この構造が背景にあります。

→ ベイカレントが「炎上」と言われる理由

中途入社は、何年目相当で入るのか

ここも、よく聞かれる点です。

前職の年数がそのまま反映されるわけではありません。 見られているのは、「コンサルとして何ができるか」に換算したときの水準です。

傾向としては、こうなります。

前職

入る職位の目安

事業会社・3〜5年

アナリスト〜コンサルタント

SIer・5年以上

コンサルタント相当になることがある

他ファーム経験者

前職の職位がほぼそのまま引き継がれる

第二新卒(1〜2年)

アナリスト

同じ職位でも、幅の中のどこに置かれるかは交渉の余地があります。 そして、この幅は数百万円あります。

交渉すべきは金額ではなく職位というのは、中途入社でも同じです。

→ 第二新卒からのコンサル転職 / ベイカレントへの転職

3年目で伸び悩んだときに、何をすべきか

3年目で昇格しなかった場合、選択肢は3つです。

① 社内で動き方を変える

いちばん現実的です。アサインを取りに行く、論点を自分で立てる、クライアントと直接話す。 昇格していた人がやっていたのは、この3つでした。半年〜1年で評価は変わります。

② 別のファームに移る

他ファームでは、前職の職位がほぼそのまま引き継がれます。 逆に言えば、いまの職位のまま移ることになるので、職位を上げたいなら移る前に上げたほうが有利です。

③ 事業会社に出る

3年目は、事業会社に移るのにちょうどいい時期でもあります。「決めた経験」が1〜2本溜まっていて、かつ年齢で選択肢が狭まる前だからです。

→ ポストコンサルの進路

どれが正解ということはありませんが、①を試さずに②③に行くのはもったいないと思います。動き方を変えるだけで結果が変わることは、実際にありました。

よくある質問

Q. 初任給はいくらですか

新卒入社時の水準は公開されている情報がありますが、賞与や手当の扱いを含めると受け取り方が変わります。 オファー時に、月給・賞与・みなし残業の内訳を必ず確認してください。

Q. 残業代は別途出ますか

職位によって扱いが変わります。 一定以上の職位では年俸に含まれる形になるため、同じ提示額でも手取りの感覚が変わります。 ここはオファー面談で必ず聞いてください。

Q. 3年で1,000万円に届きますか

届く人はいますが、標準ではありません。 3年目で昇格し、評価が高かった場合の話です。「3年で1,000万円」を前提に計画を立てると、ずれる可能性が高いです。

Q. 昇格の基準は明示されていますか

一定の基準はありますが、運用の部分は上位者の判断が入ります。 明示された条件を満たせば自動的に上がる、という仕組みではありません。

Q. 年収が上がらない場合、何が原因ですか

ほとんどの場合、職位が変わっていないことが原因です。同じ職位のまま年次だけ重ねても、上がる幅は限られます。「今年の評価」より「次の職位に必要な材料が揃っているか」を見たほうが早いです。

まとめ

ベイカレントの年次別の年収について、整理します。

  1. 年次では決まりません。職位で決まります

  2. 3年目がいちばんレンジが広い。 昇格した人としていない人が混ざるから

  3. 差が付くのは能力ではなく動き方。 待っていると案件が来ず、評価の材料も作れない

  4. 4年目で同期間に数百万円の差があるのは普通

  5. 中途も同じ。交渉すべきは金額ではなく職位

私は4年で辞めましたが、年収に不満があって辞めたわけではありません。 この仕組み自体は、納得できるものだったと思っています。

ただ、次の昇格を待つ時間を、この会社で使うかどうかは別の問題でした。年収の話は、結局そこに行き着きます。

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